コラム第19回 シリーズ仮想通貨番外編~凡人と天才~
仮想通貨は現在、絶賛バブル崩壊中です。
今朝ラジオである経済評論家が仮想通貨は終わるといっていました。やはり経済評論家では仮想通貨を読み解くことはできませんでした。彼が否定した理由はホワイトペーパー(仮想通貨の企画書のようなもの)には実現不可能な夢ばかりが書かれているからと。実は彼のいうことはほぼ正しいのです。世に存在する仮想通貨は数千種類にもおよび、ICOによって新たな仮想通貨が日々生まれています。そしてこのほとんどが詐欺的なものばかりなのです。G20でもICOを含むさまざまな規制が検討されようとしているのもこれが原因です。仮想通貨のある専門家が面白い表現をしていました。「ICOとはタイムマシンを作るからお金ください」と言っているのに等しいと。うまい事言うなぁと感心しました。そのとおりなんですよ。それでもなぜ私は仮想通貨に肯定的なのか。それはタイムマシンは作れなくともタイムマシンに匹敵するような代物を作ってしまう天才が、仮想通貨界には少数存在するのです。そしていつの世も少数の天才が世界を変えていきます。たとえばヴィタリックブテリンとチャールズホスキンソン。ほとんどのひとは知らないと思います。情報科学と数学の天才です(しかもまだ二人とも20代)。トヨタやサムスンが参入しているイーサリアムはこの2人よって生み出されたといっても過言ではありません。かつて人が月に行くのは夢物語でしたし、質量が消えてエネルギーに変わるなんて誰も考えが及ばないことでした。しかしこれらが可能になっているから今の私たちの世界が支えられているのです。経済評論家ごときが入る余地は無いのです。完全に科学技術の世界ですから。いま進行中のバブル崩壊は正常な過程ともいえます。これまで詐欺的な通貨が跋扈してきて、そしてあらゆる通貨が淘汰されていき、本当に価値のある通貨だけが残ります。私はどんなに多くても100種類以内に仮想通貨は集約されていくと思います。あるいは10種類以内かもしれない。それは人々が本当に価値があると認めた結果によってもたらされるものです。そしてそのときはすでに巨大な資金が流れ込んだ後ということになるのです。
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