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コラム第20回 異才の経営者 松本晃 - トーヨーメタル株式会社(ToyoMetal)

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コラム第20回 異才の経営者 松本晃

カテゴリ: お知らせ 作成日:2018年04月02日(月)

カルビーのCEO松本晃が電撃退任を表明しました。カルビーのトップに就く前からかなりその名を知られていましたが、私が「異才」というのには理由があります。

現在成長を続けている企業のトップは、アメリカのビジネス理論をほぼそのまま取り入れ、実行している人がほとんどです。ソフトバンク孫、ユニクロ柳井、楽天三木谷etc。たとえば柳井は値上げによる収益悪化を受けて、「これからはEDLP(everyday low price)だ。」と会見で言い放ちました。EDLPはアメリカのビジネス理論の根幹の一つとなる概念です。しかし柳井の言ったことは厳密には嘘なんですよ。ユニクロは最初からEDLPでとてつもない成長を遂げてきたのです。そして更なる収益増をめざして、理論から外れた値上げに踏み切ったところ、顧客離れが起きたのです。本当は「原点のEDLPに立ち返る」が正解なのです。松本氏ももちろんアメリカのビジネス理論は知っているでしょう。しかし、TVなどのメディアでの彼の話を聞いていると、アメリカの理論とは一線を画すことが多々あることに気づきます。いわゆるとても日本的なんです。例としてアメリカは商品を最優先に考えます。わかりやすく言うと、どんなに変な奴や嫌な奴が作ったものでも、商品そのものがハイバリューであればお客は買う、ということです。私も柳井はあまり好きではありませんが、ユニクロは好きです。つまりはそういうことです。ですが、松本氏は「お客はほしいものを買うのではなく、買いたい人から買う」といっていました。つまり人優先なんです。カルビーは厳密にはBtoBですから、その場合においてこれは成り立つ可能性があるなぁ、と私も経験上感じたりします。そのほか社員のやる気とかに言及したりします。すごく日本的なんです。なのにこれまでTOPに就任した企業を次々に高収益に導いてきました。だから異才なんです。今後カルビーは辞めても、仕事自体ははやめないそうですから、引く手あまたでしょうね。今度はどの企業を高収益化させるのか。要注目です。何ならうちに来てくれませんかね?(笑)管理人T