試作
カテゴリ: 開発エピソード②
Mg含有量の多い耐食性と強度を向上させた合金(板材)
この合金の難しいポイントは、脆く割れやすい点と熱を与え過ぎると表面が焼けつく、という2点です。通常の押出し~圧延を行っても、押出し時、又は圧延時に、耳割れ若しくは折れてしまい作業出来なくなります。 詳細は記せませんが、低温低速での押出しと冷間と熱間両方の圧延を行うことにより板厚を薄くできました。(*通常の圧延は、熱を加える圧延(熱間圧延)と熱を加えない圧延(冷間圧延)を合金により使い分けている) この方法でt0.1の製品を完成させました。 |
低融点アルミ合金(Znベース板材)
この合金の難しいポイントは、軟化方法と温度管理です。押出し時にダイスとワーク接合部分で摩擦熱が発生します。通常の合金でも摩擦熱は発生しますが製品に影響することはありません。 この合金の場合は摩擦熱が影響する為に、いかに摩擦熱を抑えて押出しを行うかがポイントになりました。圧延時のナマシ(軟化)作業を行っても、温度帯によっては逆に硬化してしまいます。 |