コラム第16回 シリーズ仮想通貨~①仮想通貨の正体~
「仮想通貨はインチキです。」
多くの経済学者や経済評論家はあるいはノーベル経済学賞受賞者までもそう言います。コラム第3回AIがもたらす社会でも少し触れていますが、当初私も仮想通貨に対しては否定的でしたし、またそのようなニュアンスでコラムを書いています。しかし今では仮想通貨に対してかなり肯定的な見解をもっています。コインチェック事件などさまざまな問題がいまだあるにもかかわらずです。このコラムの仮想通貨シリーズは長く続くと思いますよ(笑)。仮想通貨とは何者なのか?その本質は通貨に非ず。仮想通貨とは暗号技術そのものです。(英語ではcryptocurrency=暗号通貨といいます。)しかしその構造上、通貨としての性質を強く帯びており、それは同時に資産としての性質も持ち合わせるということなのです。だから決済手段としても使われるし、資産としても取引されるのです。ではその先にあるものは何か?それは超効率化社会です。仮想通貨はAIと融合し、想像を絶する効率化社会をもたらすことになります。ITがここまで進化しているにもかかわらず、みなさんはとても原始的な作業をしていませんか?たとえばアマゾンでワンクリックで買い物できたとしても、最終的には配送の人が走り回っていたりします。ペーパーレスがさけばれて久しいですが、結局は紙の台帳が最後の砦だったりします。それらをすべてなくすことが出来るのが仮想通貨ということになるのです。仮想通貨について書こうと思うと多岐にわたります。思いつくだけでも仮想通貨VS経済学、仮想通貨VS法定通貨、仮想通貨VS中央銀行&市中銀行、仮想通貨VS国家etc。ビットコインの核となるブロックチェーン技術に関する論文を発表したサトシ・ナカモト(正体不明)は、非中央集権(分散型)の可能性の扉を開いたといえると思います。非中央集権は権力者あるいは管理者不在の世界ですから現代社会に真っ向から対立するものといえます。先にあげたテーマにふれながら今後、仮想通貨の可能性について書いていきたいと思っています。管理人T