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  • アルミ用フラックス一覧 ~おすすめ4選~

     

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    こんにちは。

    トーヨーメタル和田です。

    アルミのロウ付けはとても難易度が高いロウ付けの一つで、母材の温度管理が非常に大切です。

    もちろん、フラックスの選定も非常に悩ましいと思います。

    そこで、今回は『アルミ用フラックス一覧 ~おすすめ4選~』についてお話させていただきます!

    今回は「洗浄不要のアルミ用フラックス3選」と「洗浄必須だが接着力最強フラックス」についてご紹介します。

     

     

     

    目次

     洗浄いらず!アルミ用非腐食性フラックス3選

     要洗浄だが接着力強!アルミ用塩化物系フラックスはこれ1択

     

     

     

     洗浄いらず!アルミ用非腐食性フラックス3選

    これらは、塩化物が入っていないため洗浄不要というメリットがあり、洗浄の作業工程を

    減らすことができます。基本的に粉での使用ですが、浸透性を必要とする場合はアルコールや水で溶かして使用することもできます。炉中でも手ロウ付(大気)にも適しており万能なフラックスです。

     TF-170A・・・セシューム系、活性温度420~480℃、TMでは初代アルミ用非腐食性フラックスです。フラックスの広がりは小さく見た目がきれいに仕上がります。

     

     

     TF170N・・・セシューム系、活性温度430~490℃、フラックスの広がりは良い。亜鉛系やMg入りの母材につきやすいといわれていますが、もちろん条件にもよりますのでテスト品の使用をおすすめします。

     

     

     TF170F・・・フッ化物系(ノコロック系)、活性温度530~580℃、上記2つよりも安価なため吹き付けて使うこともできます。ラジエーターなどのロウ付におすすめです。

     

     

    ※多少の残渣が気になる場合は湯洗しても問題ありません。

     

     

     

     要洗浄だが接着力強!アルミ用塩化物系フラックスはこれ1択

    塩化物系のフラックスのため、腐食性が強くロウ付け後の洗浄が必要となりますが、

    湯洗または水洗で簡単にフラックス残渣を落とすことができます。

     TF-100・・・塩化物系、420℃~、手ロウ付で抜群の効果を発揮しますが、炉中ロウ付にはあまり向いていません。フラックスの広がりは大きく、アルミブロックや配管などをつけやすいフラックスです。洗浄必須のため見た目はキレイに仕上がります。異種金属にもつきやすいほどの強力な酸化被膜除去効果を持っています。

    とても浸透性の強いフラックスなので、ロウ材の先端に軽くつけるだけで十分な効果を示します。

     

     

     

    今回は『アルミ用フラックス一覧 ~おすすめ4選~』を

    ご紹介させていただきました。

    トーヨーメタルではロウ付の悩み解決・非鉄金属加工や製品の情報・有益情報・新着情報などのブログを週1本か2週に1本ペースで投稿させていただきます!

    ぜひ、みなさまのお役に立てるコンテンツを目指して情報をアップしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

    商品テスト品の請求や見積などまた、不明点・ご相談などございましたら、下記よりお気軽にお問い合わせくださいませ。

    最後まで読んでいただきありがとうございました。

                                   本社 営業部 和田

    トーヨーメタル株式会社 本社

    TEL 072-241-4422

    FAX 072-241-4430

    お問い合わせフォーム http://www.toyometal.net/contact.html

  • ロウ付不良の発生原因および改善方法11選

     

    こんにちは。

    トーヨーメタルの和田です。

    前職は乗馬のインストラクターをやっていました。

    異色の会社員ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

    早速ブログの本題に入りますが、ロウ付を行う際に「ロウ回りが悪いけど、なぜ?」、「フラックスを使っているのに酸化被膜がとれてない・・・」などの問題が発生することがあると思います。

    せっかく作業をしたものの、成果がでないと悲しいですよね。

    しかも、「時間のムダ」「材料のムダ」「人件費のムダ」と良いことがありません。

    そこで、今回はそんな悩みを一掃する『ロウ付け不良の発生原因とその改善方法』について解説させていただきます。

    この記事を読むことで、「時間・材料・人件費」の3大コストのムダを省くことができます。

    みなさまの生産性が向上し、働き方改革にもお役に立てたらと思いますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです!!

     

    【目次】

     ロウ付け不良の種類11

     ロウ付不良の原因および解決策11

     

     

     

     

     ロウ付不良の種類11選

     割れ・・・ロウ付け部分の母材やロウ自体が割れてしまう状態。

     

     

     腐食・・・フラックスによる腐食や異種材料接合による電解腐食または応力腐食。

     

     

     ボイド・・・ロウ付け後、表面を見ると一見ロウ付けできているように見えますが、中に空洞ができており付いていない状態。

     

     

     ロウ切れ・・・ロウ量不足のため、ロウ付隙間を満たしていない状態。

     

     

     ピンホール・・・ロウ付け部に点在する小さな穴。

     

     

     ロウの酸化・・・ロウ中のZnやCdの酸化のこと。

     

     

     ロウの流れすぎ・・・「ロウだれ」とも言い、ロウ付け部以外へロウが流れる現象。

     

     

     フラックスの巻き込み・・・フラックス中の未反応物質やフラックス残渣がロウ付け部に残ること。ボイドの発生や腐食の原因にもなります。

     

     

     結晶粒の粗大化・・・ロウ付近傍の結晶粒の成長で、異種母材の場合に融点の低い母材側および加工された母材側に起こる。

     

     

     ブローホール・・・ロウ付け部に生じる球状やほぼ球状の空洞。

     

     

     フィレットの未形成・・・フィレット(継手のすきまからはみ出したロウの部分)が滑らかに裾を引いていない。

     

     

     

     ロウ付不良の原因および解決策11選

     割れ

    ・継手設計の不良。(ロウ付け部隙間や寸法など)

    ・母材とロウの熱膨張係数・弾性的性質の違い

    ・ロウ付け直後の急熱・急冷

    ・ロウが固まらないうちの振動や外力

     

     

     腐食

    ・フラックス残渣の洗浄不足 ※塩素系とくに注意が必要

    ・ロウ選定不十分(イオン化傾向を考慮した選定)

    ・環境条件(湿度、海が近い、腐食性ガスなど)

     

     

     ボイド

    ・表面の汚れや前処理の不完全

    ・ロウ付け隙間が狭すぎや、または不均一の場合

    ・フラックスや雰囲気が母材に適していない場合

    ・ロウ量の不足

    ・ロウ付け温度が低い、不均一、温度むら

     

     

     ロウ切れ

    ・継手設計の不良。(ロウ付け部隙間や寸法など)

    ・ロウ量の不足

    ・ロウ付け隙間が広すぎる場合(適正隙間)

    ・ロウ付け温度が高すぎる場合

     

     

     ピンホール

    ・前処理不十分や油脂分の付着

    ・ガス抜き不十分やロウからのガス発生

    ・作業時の軍手の毛がロウ付け時に付着などの異物混入

     

     

     ロウの酸化

    ・ロウ付け温度が高すぎる場合

    ・フラックスの量が少ない

    ・高温、長時間作用できるフラックスの使用で改善

     

     

     ロウの流れすぎ

    ・ロウ付け温度が高すぎる場合、または時間が長すぎる場合

    ・ロウ量が多い場合

    ・継手隙間の不適正

    ・ノンフローの使用でロウだれを防止

     

     

     フラックスの巻き込み

    ・ロウ付け温度が低すぎる場合

    ・加熱方法などのロウ付け施工の不適正

    ・フラックス量が多すぎる場合

     

     

     結晶粒の粗大化

    ・ロウ付け温度が高い、または時間が長く過加熱(オーバーヒート)が起こっている。

     

     

     ブローホール

    ・ロウ付け隙間の不適正

    ・加熱、冷却などロウ付け条件の不適正

    ・継手設計不良(継手部にガス抜きを考える)

     

     

     フィレットの未形成

    ・前処理の不完全

    ・フラックス量不足

    ・ロウ付け温度が低い場合

    ・ロウ付け時間が短い場合

     

     

     

    今回は『ロウ付不良の発生原因および改善方法11選』をご紹介させていただきました。

    これからトーヨーメタルではロウ付の悩み解決・非鉄金属加工や製品の情報・有益情報・新着情報などのブログを毎週1本投稿させていただきます!

    ぜひ、みなさまのお役に立てるコンテンツを目指して情報をアップしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

    また、ご不明点・ご相談などございましたら、下記よりお気軽にお問い合わせくださいませ。

    最後まで読んでいただきありがとうございました。

     

                                                              トーヨーメタル株式会社 営業部 和田 

     

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    FAX 072-241-4430

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    ・加工技術一覧 https://www.toyometal.net/technology.html